医薬品卸業界で活発に行われているM&Aとは?

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そもそもM&Aとはいったい何

M&Aという言葉は新聞などを読んでいるとよく耳にする言葉です。簡単に言うと企業が合併したり、別の企業を買収したりすることを指します。どの業界でも当たり前に行われていることですが医薬品卸業界ではこれが極めて活発です。今回は医薬品卸のM&Aについて紹介します。

医薬品卸業界におけるM&Aとはどういう意味を持つか

医薬品卸業界では特にM&Aが活発ですがなぜでしょうか、そのM&Aはどういう意味を持つのでしょうか。医薬品卸とは、製薬会社と医療機関の間に立ちます。製薬会社から医薬品を仕切価という値段で買い、医療機関に医薬品を持っていき、価格交渉は卸が行います。医療業界というのは変わっていて、メーカーは価格交渉をしたり製品を持っていったりしないのが特徴的です。あと、価格は国が決める薬価制度もこの業界の特殊性を表しています。医薬品の薬価は市場実勢価格という市場に出回っている納入価から判断され、2年に1度改定されます。医薬品卸業界はいま、風前のともしびと言っていいほど厳しい状況に立たされています。製薬会社からは市場実勢価格を下げてほしくないため、なるべく高く医療機関に売ってほしい、と依頼されますし、卸もそうしないと利益が出ないので高く売りたいのですが、医療機関からのバイイングパワーのほうが強く、安売りをせざるを得ない状況です。仕切価を下回って販売しているケースがほとんどです。当然利益が出ないので経営が苦しくなり、地方の地場卸はメガ卸と呼ばれる全国展開している卸と合併を繰り返すわけです。90年代から現在まで、多くの卸が合併したり買収されたりして80年代頃に比べると卸の数は大きく減っています。今後、勢力図がどう変化していくか注目するとよいでしょう。

M&Aとは、「Mergers and Acquisitions」の略で、複数の企業の統合や企業の買収を指します。